会計ソフト選びでよくある失敗例をもとに、判断基準を整理。
機能比較に頼らない、実務向けの選び方を解説します。

固定資産があると会計ソフト選びが変わる|減価償却で迷わない考え方
固定資産がある人向けに、減価償却で迷いが増える原因を整理。会計ソフト選びの判断軸と、入力が破綻しない運用手順をまとめます。

固定資産があると、会計ソフト選びは一段むずかしく見えます。
理由はシンプルで、減価償却が“毎月の入力”と別ルールで動くから。
でも、最初に分岐を決めると、迷いはかなり減ります。
このページで持ち帰れること
固定資産がある人は、会計ソフトを「人気」より管理の量で選ぶのが安全です。
| 固定資産の状況 | 起きやすい困りごと | 会計ソフトに欲しいもの |
|---|---|---|
| 年に1〜2件(PC、備品など) | 登録自体はできるが、どこに入れるか迷う | 固定資産の登録が分かりやすい導線(迷子にならない) |
| 年に数件〜十数件(設備、車両など) | 償却方法・耐用年数・開始月のズレで混乱 | 償却の自動計算/一覧で追える管理画面 |
| 件数が多い(店舗設備、複数拠点など) | 台帳管理・廃棄・売却の記録まで必要 | 固定資産台帳の強さ/エクスポート・共有のしやすさ |
気持ちの焦りポイント:減価償却は「今月の経費」じゃなく、何年にも渡って分けて入れる作業です。ここが曖昧だと、後で見直すのがつらくなります。
細かい制度の話より前に、迷いを減らすための整理を置きます。
| 迷いどころ | よくある勘違い | 先に決めると楽なこと |
|---|---|---|
| これは固定資産?消耗品? | 金額だけで決めようとして混乱 | 自分の運用で“判断に迷うライン”をメモしておく |
| いつから償却する? | 買った日=開始と思い込みがち | 「使い始めた月」を基準に揃える意識を持つ |
| 途中で売った/捨てた | 処理を後回しにして台帳がズレる | 廃棄・売却が出たら“その週に1回だけ”処理する日を作る |
小さな失敗あるある:「決算の時にまとめてやろう」と置いておいたら、いつ買っていつ使い始めたか思い出せなくて、領収書の山を掘り返す羽目に…。
| 見るポイント | チェックのしかた | 合わないと起きること |
|---|---|---|
| 固定資産の登録のしやすさ | 取得価額・取得日・耐用年数など、迷わず入力できる導線か | 入力が億劫になり、台帳が現実とズレる |
| 償却の計算と一覧 | 自動計算/償却費の確認が一覧でできるか | 「今期いくら計上?」の確認に時間がかかる |
| 廃棄・売却の処理 | 除却/売却の記録が残せるか | 固定資産の数が増えるほど、後から追えなくなる |
判断の軸:固定資産が少ないうちは“入力の分かりやすさ”。増えてくると“一覧と履歴の追いやすさ”が効いてきます。
メモ:固定資産がある人ほど、決算期の前に“棚卸しみたいに”見直す日を作ると安心です。年1回でも、台帳のズレが減ります。
回答:少なくても「決算の時だけ悩む」になりやすいので、最低限“登録できる導線”だけは見ておくと安心です。
回答:任せる場合でも、台帳の素材(取得日・金額・内容)が整理されていると、やり取りが軽くなります。だから「入力しやすい仕組み」は十分価値があります。