会計ソフト選びでよくある失敗例をもとに、判断基準を整理。
機能比較に頼らない、実務向けの選び方を解説します。

税理士と共有しやすい会計ソフトの条件|権限とやり取りの現実
税理士と会計ソフトを共有する人向け。権限・資料の受け渡し・修正の責任分界で揉めやすい所を整理し、共有がラクになる会計ソフトの見方をまとめます。

税理士と共有する会計ソフト選びで、地味に効くのが権限です。
「全部見せれば早い」で進めると、後から誰が何を直したのか分からない問題が出やすいです。
ここは“やり取りの現実”から、揉めにくい形に落とします。
このページで分かること
税理士と共有するなら、会計ソフトは“機能の多さ”より、共有が事故らない設計で見た方が安心です。
| 決めること | 理由 | 例 |
|---|---|---|
| 誰が入力する? | 二人で触ると、重複やズレが出やすい | 日々の入力は自分、決算調整は税理士 |
| 誰が直す? | 修正の責任が曖昧だと不安が増える | 税区分や期末調整は税理士、証憑の不足は自分 |
| どこまで見せる? | 全部開放すると管理が難しくなる | 閲覧+必要範囲の編集、など段階を作る |
ポイント:共有は「権限の強さ」より、「迷わない役割分担」が強いです。
| 起きやすいこと | どう困る? | 先に整えると安心なこと |
|---|---|---|
| 入力の二重 | 同じ取引が2回入る/片方だけ消える | 「日々の入力担当」を一人にする |
| 修正の行き違い | 税理士が直したのに、意図が分からない | 修正理由が残る履歴、またはメモ欄がある |
| 資料の受け渡し漏れ | 領収書や請求書の不足が後から発覚 | 不足一覧が見える仕組み(未処理・要確認)を作る |
小さな失敗あるある:「あとで渡す」で証憑が固まって、決算前にまとめて探すことになる。共有がラクな人ほど、日々の受け渡しが軽いです。
| チェック項目 | チェックのしかた | 合わないと困ること |
|---|---|---|
| 権限の段階 | 閲覧/編集/承認など、役割に合う権限を作れるか | 全部開放か、何も触れないかの二択になりやすい |
| 履歴・ログ | 誰がいつ何を触ったか追えるか | 修正の意図が分からず不安が残る |
| 受け渡しの軽さ | 証憑の添付・不足チェック・エクスポートが簡単か | 資料集めに時間がかかる |
判断の軸:「税理士が使いやすい」だけでなく、自分が安心できる共有になっているかを見た方が後悔が減ります。
メモ:共有がうまくいく人は、最初に「触っていい範囲」を決めています。これだけで安心感が変わります。
回答:全部任せる形でも、進捗確認や証憑の不足確認ができると安心です。最低限「閲覧」と「不足が分かる仕組み」があるとラクです。
回答:細かすぎると運用が重くなることもあります。まずは「閲覧+必要範囲の編集」くらいで始めて、困ってから調整する方が現実的です。