権限設定で揉める原因|税理士・スタッフ共有の現実

権限設定で揉める原因|税理士・スタッフ共有の現実

会計ソフトの権限トラブルは「見せたい範囲」と「やってほしい作業」が曖昧なまま共有するのが原因になりがち。揉めやすいポイントと、権限設計の最小ストレスな分け方を整理しました。

権限設定で揉める原因|税理士・スタッフ共有の現実

会計ソフトを共有したら、いきなり揉める。

原因はだいたい「権限」じゃなくて、役割の線引きが曖昧なことです。

ここでは、現場で起きやすいパターンから逆算して、無理のない分け方をまとめます。

先に結論:揉めない権限の作り方

  1. 「見せる範囲」と「触っていい範囲」を分けて考える
  2. 税理士=締め作業、スタッフ=日々の入力、に寄せる
  3. やってほしい作業ごとに権限を決める(人で決めない)

揉めやすいのは、だいたいこの3パターン

揉め方 本当の原因 最初の手当て
「見えないんだけど?」 閲覧権限が足りない 必要画面を洗い出して付与
「勝手に直されてる…」 編集権限が広すぎる 締め前は編集を絞る
「誰が触ったか分からない」 共通アカウント運用 個別アカウントに分ける

ポイント:共通IDは楽そうに見えて、後で必ず面倒が増えます。変更履歴が追えないのが致命傷になりがちです。

権限は「3ロール」だけ作ると現場が回りやすい

ロール できること(例) 向いてる人
入力 取引登録、領収書の添付、簡単な科目選択 事務スタッフ、本人(忙しい時の最低ライン)
確認 レポート閲覧、仕訳のチェック、差し戻し 経理担当、管理者補助
管理 科目・税区分の変更、締め作業、権限管理、設定変更 経営者、経理責任者、税理士(必要に応じて)

考え方:「設定変更」は触れる人を絞った方が安全です。ここが広いと、原因不明のズレが増えます。

税理士に渡す権限で迷ったら:締め作業に必要な範囲だけ

税理士さん側が困るのは「見えない」こと。

こちらが困るのは「設定まで変えられる」こと。

だから落とし所は、締めに必要な閲覧+必要な修正に寄せます。

揉めやすい境界線

  • 科目の追加/名称変更(勝手に変わると現場が混乱)
  • 税区分の設定変更(過去分まで影響しやすい)
  • 連携の再設定(銀行/クレカが止まる原因になる)

スタッフ共有でよくある事故:編集できる範囲が広すぎる

スタッフさんには「入力してほしい」だけなのに、編集権限が強いと、意図せず帳簿の形が変わります。

入力係は、入力係として扱うのが一番スムーズです。

運用のコツ:「締め前の期間」は編集を絞り、「当月だけ」は入力しやすくする、みたいに期間で考えるとストレスが減ります。

今日やること(揉めた後でも戻せる順番)

  1. 「誰が」「何を」するかを3行で書き出す(入力/確認/管理)
  2. 共通アカウントがあれば、個別アカウントに分ける
  3. 設定変更できる人を絞る(まずここだけでも効果大)

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