会計ソフト選びでよくある失敗例をもとに、判断基準を整理。
機能比較に頼らない、実務向けの選び方を解説します。

複数人で使う会計ソフトの選び方|入力ルールが崩れる瞬間
複数人で会計ソフトを使う人向け。入力ルールが崩れやすい瞬間と原因を整理し、権限・承認・証憑の流れで安定させる選び方と手順をまとめます。

複数人で会計ソフトを使うと、最初はうまくいくのに、ある日いきなり崩れます。
原因はだいたい「入力ルールが曖昧」か「承認の流れがない」です。
ここでは、崩れる瞬間から逆算して、ソフトの見方を整理します。
このページで分かること
複数人運用は、全員が自由に触れるほど崩れやすいです。 会計ソフトは、役割分担が作りやすいかで見た方が安定します。
| 役割 | やること | ソフト側に欲しいもの |
|---|---|---|
| 入力担当 | 経費・売上の登録、証憑の添付 | 入力しやすい導線/未処理一覧 |
| 確認担当 | 税区分・科目の確認、重複チェック | 承認フロー/修正履歴 |
| 管理担当 | 口座連携、期末の締め、税理士連携 | 権限設定/ログ/出力・共有 |
ポイント:複数人運用は「入力の速さ」より「確認できる形」を作れるかが大事です。
| 崩れる瞬間 | 起きること | 先に作ると安心なルール |
|---|---|---|
| 忙しい月 | 証憑なしで入力が増える | 証憑がないものは「要確認」に入れる |
| 担当が変わる | 科目や税区分のクセが変わる | 迷う取引の“置き場”を決める(仮の科目など) |
| 修正が入る | 誰が何を直したか分からない | 修正は確認担当だけ、など線引きを作る |
小さな失敗あるある:証憑がない入力が溜まって、月末に「これ何の支払い?」が連続。ここで気持ちが重くなりやすいです。
| チェック項目 | チェックのしかた | 合わないと困ること |
|---|---|---|
| 権限の柔らかさ | 入力だけ/確認だけ/管理だけ、の分担が作れるか | 全員が全部触れて事故が増える |
| 承認・確認の導線 | 要確認・未処理の一覧、承認ステータスがあるか | 確認が後回しになり、ズレが増える |
| 履歴と検索 | 修正履歴が追えるか、絞り込みができるか | 原因が追えず、同じミスが続く |
判断の軸:複数人は「確認できる設計」があるほど安定します。入力だけ速くても、後で整える負担が増えます。
メモ:ルールは増やしすぎない方が強いです。守れるルールを1〜2個だけ置くと、崩れにくいです。
回答:短期的には便利ですが、忙しい時ほどズレが増えやすいです。編集できる人を絞るだけで、整合性が上がります。
回答:守られない原因は「覚えることが多い」ことが多いです。まずは“証憑なし=要確認”みたいな一つだけにすると続きやすいです。